こんにちは、転勤族の妻でありライフキャリアコーチの山口由香子(きのこ)です。
私はこれまでコーチングを通じて、これまで400名以上の方の主にキャリアに関するお悩みを聴いてきました。
その中でよく次のようなご質問をいただきます。
今日はこの問いに対して、昔はキャリア迷子で長い間悩んできた私がやってきたことをお伝えします。
やりたいことがなく、特別なスキルもなかった
私は幼い頃から好きなことも得意なことも、やりたいことも特にありませんでした。
人材会社に入ったら何かやりたいことが見つかるかも?と思い前職に入社したものの、結果的に何も見つからず、入社3年目には転勤族の夫との結婚と妊娠により退職。
さらに前職で経験したのは営業職。周りには優秀な営業ばかりで、自分の営業スキルなんて大したことないと思っていました。
退職直前に大きなトラブルが続き、精神的にもストレスを抱えていたため、営業職以外の仕事がいいと思っていました。
そのためその当時は、特にやりたいこともない中で、今まで経験してきたこと以外の職種で、さらに子育てしながらでも働ける仕事にしたいという、無理難題に挑んでいたのです。
自己分析してみたけど自分のことが分からない
まずは自分を知りたいと思い、インターネットや本を活用したり、セミナーに参加するなどして、自分と向き合う時間を作りました。
ただどれだけ向き合っても、自分のことが分かりませんでした。
ハローワークで相談してみましたが、紹介されるのは特に興味のない仕事ばかり。
求人検索もしてみましたが、いまいちピンとこない。
資格でも取ってみようかなと思い、本を買ってみましたが、一度も開かず。
キャリアカウンセリングを受けてみようかなとも思いましたが、どの人が信頼できるのか分からなかったことと費用面を懸念して、結果的に申し込まず。
一人で悩んでいるだけで、具体的な行動に移すことができませんでした。
(あの頃、勇気を出してプロにお願いすれば、またキャリアの方向性が今とは違ったのかもしれません。)
知人から紹介された仕事をやってみる
自分のやりたいことが分からないこともそうですが、そもそも転勤族✖️子育てしながら働ける求人が少ないという現実を突きつけられました。
当初理想として思い描いてた「やりたいこと&転勤族や子育て中でも働ける」という条件は、当時の私には希望が高すぎたこともあり断念。
これまでの経験を活かしながら働ける求人はないかと、前職の先輩に相談してみました。
そこで紹介されたのが、前職とつながりのある会社で業務委託で働くお仕事でした。
雇用契約によらず、注文者から受けた仕事の成果物・役務を提供することに対して報酬が支払われる仕事のこと。
本当は正社員として働きたかったのですが、第二子を妊娠していたこともあり、雇用されて働くのは非現実的だと思い、業務委託として働き始めることにしました。
正直、業務内容も前職の業務の一環でやっていたお仕事だったので、そこまで興味があったわけではありません。
さらに業務委託となると自分で確定申告を行わなければならないということもあり、分からないことが多すぎて不安だらけ。
でもその当時の私にはその道しか、働く選択肢がなかったのです。
在宅で働ける仕事を探す
この業務委託の仕事を1年間続けた結果、仕事の要領を掴むことができ、子育ての合間に1日数時間働くだけで、最高月収30万円まで稼げるようになりました。
ただ相変わらずやりたいことが分からず、成長実感を持てない日々が続きました。
そんな時にコロナがやってきて、私の仕事は全てなくなりました。
第二子を出産して間もない頃で、さらにコロナで保育園も休園状態が続いていたこともあり、当時0歳と2歳の子供たちを育てながら在宅で働ける仕事を探す日々。
「転勤族 仕事」と検索してヒットし、少しでもできそうだなと思った仕事をやってみました。
その中で見つけた仕事が、「anymama」と「ブログ」でした。
子育て層や女性がチームで事業支援を行うサービス。未経験のお仕事でも手を挙げやすく、チームで仕事ができるので子育てしながらでも安心して働けるありがたいサービスでした。
「ブログに少し興味がある」と言った私に、夫が買ってきた本がこちら。
この本のおかげで私は未経験からブログを開設し、運営できるようになりました。
スキルアップしたいことが見つかり自己投資
ブログを始めて3ヶ月。
何も分からないところから自分のブログを開設することで
「せっかく書くからにはもっと多くの人に見てもらいたい」
「無料テンプレートだとデザインがイマイチ…。もっとデザインもできるようになりたい。」
「そういえば文章の書き方ってちゃんと教わったことないから、改めて学びたい」
と思い、Webマーケティングやデザイン、ライティングに興味を持ち始めました。
Webスキルが学べるスクールを探した結果、やりたいことがはっきりと決まってなかった私は、いろんなことをつまみ食いで学べるSHElikesというWebスクールに入会。
入会金や受講費用、PC代も合わせると40万円ほど投資しました。
SHElikesではさまざまなWebスキルを幅広く学んだのですが、その中でも一番興味があったのがWebデザインでした。
ただWebデザインを学んで3ヶ月経った時に、「本当に自分がやりたいことはWebデザインなんだろうか?」と思い始めたのです。
元々前職では営業職として毎日様々な方とお会いして、お話を聴く機会が多かったのですが、フリーランスになってからはずっとPCとにらめっこ。
求人制作やブログ運営、WebデザインなどPCと向き合う業務を続けた結果、やっぱり人と会って話す仕事がしたいと気づいた時でもありました。
改めて自己理解を深めて自己投資
そんなモヤモヤした気持ちを抱えているタイミングで、ちょうど夫が海外転勤に。
コロナ真っ最中で2週間のホテル隔離があるということもあり、暇つぶしにYouTubeを見たり、kindle本を読み漁ったりしていた時に出会ったのがこの本でした。
この本を使って徹底的に自分と向き合った結果気づいたのが、「人や会社の価値発揮を支援したい」という前職時代から自分の中にある変わらない思いでした。
この思いを叶えるために学ぼうと思ったのが、SHElikesで受けて衝撃を受けたコミュニケーション”コーチング”でした。
思い切ってパーソナルコーチングサービスmentoのコーチングスクールに60万円投資しました。
コーチングを仕事にする中でまたやりたいことが見つかる
コーチングを学び、晴れてコーチとして独立した私は、これまで500時間以上のセッションを積み重ねてきました。
その中で私と同じ転勤族の方のお話を聴くことも多く、よくお悩みとして出てきたのが「孤独」というテーマでした。
私自身も転勤族の妻になってすぐに、東京から周りに知り合いのいない地方に引っ越したため、孤独な気持ちは痛いほどよく分かりました。
また周りのママ友に自分がキャリアに悩んでいることを相談してみても、「意識高い」と言われて共感してもらえず、居場所がないように感じることもありました。
そこで「転勤族でもキャリアを諦めたくない女性向けのコミュニティを作ろう!」と思い、仲間と共にkinocomを立ち上げました。
やりたいことを仕事にするには考え行動することが大事
結局、私が伝えたかったことは、やりたいことを仕事にするには「考えること&行動すること」のどちらも大切ということ。
キャリア迷子になって最初に私は、自己分析を行なってたくさん自分と向き合いましたが、やりたいことは見つかりませんでした。
そのため自分にできそうなことから行動に移してみる中で、興味のあることが見つかり、自己投資を通じて今までの自分になかったスキルを身につけました。
ただ行動していく中で立ち止まってしまう時もある。そんな時こそ自分と向き合うタイミングだと思います。
転勤族という境遇はできる仕事の選択肢が狭く、不自由を感じることもあるかもしれませんが、諦めずに考えて行動していれば必ず道はあると信じています。
もし一人で悩んでどうしても前に進めないということがあれば、無料カウンセリングにてお話を聴かせてください。
悩まれている方の少しでもお力になれたら嬉しいです。